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周易とは|八卦・六十四卦・占い方(易占い)

占術ラボ編集部|2026年6月19日(更新:2026年8月1日)

周易(しゅうえき)は、古代中国の経典『易経(えききょう)』にもとづき、陰陽の組み合わせから「六十四卦(ろくじゅうしけ)」を立てて、いま向き合う問いへの指針を得る占術(易占い)です。生年月日から運命を読む占いとは違い、「進むべきか、退くべきか」「今は動く時か、待つ時か」といった決断と時機を読むことに長けた卜占です。

結論

周易とは、陰陽2種の「爻(こう)」を6つ組み合わせて「六十四卦」のいずれかを立て、その卦が示す言葉(卦辞・爻辞)から今の状況と取るべき行動を読む占いです。生まれ持った運命ではなく「今この問いにどう動くべきか」を占う点が、生年月日で占う四柱推命や算命学との一番の違いです。

易占いとは

易占いは、陰陽の組み合わせである八卦(はっか)を用いることから「八卦占い(はっけうらない)」とも呼ばれます。易の根本は「すべては陰と陽の組み合わせで動き、絶えず変化する」という思想です。問いを立てて偶然性(筮竹やコイン)を通じて卦を得ると、その卦と爻(こう)の言葉が、今の状況と取るべき態度を示します。三千年以上読み継がれてきた『易経』は、占いの書であると同時に東洋哲学の古典としても知られます。

易占いの歴史

易の起源は、伝説上の帝王とされる伏羲(ふくぎ)が自然界を観察して八卦を編み出した、という故事にさかのぼるとされます。その後、殷末から周(しゅう)の時代にかけて、周の文王(ぶんおう)が六十四卦それぞれに卦辞(かじ)を付け、子の周公(しゅうこう)が爻ごとの言葉である爻辞(こうじ)を加えたと伝えられています。体系が周の時代にまとめられたことから「周易」と呼ばれるようになったとされ、これが現在の易占いの直接の土台になっています。

さらに春秋時代の思想家・孔子(こうし)とその門人たちが、易の考え方を解説する注釈群「十翼(じゅうよく)」を著したことで、占いの書であった易経は哲学書としての性格も強めていったと言われます。日本へは奈良時代から平安時代にかけて中国から伝わったとされ、陰陽道(おんみょうどう)とも結び付きながら受け継がれてきました。現在も易経は、占いの実用書であると同時に、東洋思想を学ぶ古典として読み継がれています。

陰陽から八卦へ

易の最小単位は、陰(- -)と陽(—)の2種類の「爻」です。この爻を3つ重ねると、8通りの組み合わせ=八卦(はっか)になります。八卦は自然界の基本要素を象徴します。

八卦象徴
乾(けん)天・父・強健
兌(だ)沢・よろこび
離(り)火・明るさ・知
震(しん)雷・動き
巽(そん)風・従順
坎(かん)水・険しさ
艮(ごん)山・とどまる
坤(こん)地・母・受容

六十四卦の構成

八卦をさらに上下に2つ重ねると、8×8=六十四卦になります。たとえば上が天(乾)・下が地(坤)なら「天地否(てんちひ)」、上が地・下が天なら「地天泰(ちてんたい)」というように、組み合わせごとに状況と教訓が与えられます。各卦には6本の爻があり、爻ごとにも意味(爻辞)があるため、64×6で非常に細やかな読みが可能です。

六十四卦の名前は、多くの場合「上卦(じょうか)の自然物+下卦(げか)の自然物+その卦固有の一字」という順で構成されます。天地否や地天泰はこの形の代表例です。なお、上卦と下卦が同じ卦の組み合わせになる8つだけは特別に「〇為〇」という形で呼ばれ、たとえば乾が上下に重なった卦は「乾為天(けんいてん)」、坤が上下に重なった卦は「坤為地(こんいち)」となります。

→ 六十四卦の一覧はこちら:六十四卦一覧|64卦の意味と読み方では、全64卦の名称・意味を上卦・下卦の組み合わせ表でまとめて確認できます。

本卦と之卦・変爻

占って最初に得る卦を本卦(ほんか)=今の状況とします。立卦の過程で「変爻(へんこう)」が出ると、その爻の陰陽が反転し、別の卦=之卦(しか)になります。本卦から之卦への変化が、現在から未来への流れを示します。変爻の爻辞が、その局面でもっとも注目すべきメッセージになります。

問いを立てる → 爻を6つ得て本卦を立てる → 変爻があれば之卦を出す → 卦辞・爻辞から指針を読む。これが易占いの流れです。

占い方(立卦)と読み方の実例

実際に卦を立てる(爻を求める)方法には、主に次の3つがあります。

ここでは擲銭法を例に、読み方の流れを具体的に見てみます。たとえば「新しい取り組みを始めるべきか」という問いを立て、3枚のコインを1セットとして6回投げ、下から上へ積み上げていくとします(3枚とも表なら陽、3枚とも裏なら陰とし、それ以外の組み合わせも陽陰いずれかに割り当てるのが一般的な擲銭法の考え方です)。仮に6回とも陽の爻が出たとすると、下の三爻・上の三爻がともに乾(天)となり、本卦は六十四卦の中でもっとも力強い卦とされる「乾為天」になります。乾為天は天が二つ重なった、積極性と可能性の極みを表す卦です。

ここで、6回目(一番上)の爻だけが特殊な出方(変爻)だったとします。変爻は陰陽が反転するため、一番上の爻が陽から陰に変わり、上の三爻は乾から兌(沢)に変わります。その結果、之卦は下が乾(天)・上が兌(沢)の組み合わせである「沢天夬(たくてんかい)」になります。夬(かい)は「決断して押し進む」ことを表す卦とされ、本卦(乾為天=力を蓄えた段階)から之卦(沢天夬=決断して動く段階)への変化として、「力は十分に蓄えられている。あとは腹を決めて動くだけ」という指針を読み取ります。なお、卦辞・爻辞の解釈や変爻の判定方法(老陽・老陰の扱いなど)は、参照する古典や流派によって異なるため、実占では六十四卦表で確認することをおすすめします。

易占いと他の占いとの違い・誤解しやすいポイント

易占いは、四柱推命や算命学のように生年月日から一生の設計図を読む「命占(めいせん)」とは異なり、その都度の問いに答える「卜占(ぼくせん)」です。そのため「生まれつきの運勢」ではなく、「今この選択にどう向き合うべきか」という一回性の問いに向いています。同じ問いを気に入る答えが出るまで繰り返し占い直すことは、伝統的にあまり良いとされていません。一度立てた卦の答えをまず受け止め、行動してから、必要であれば改めて問いを立てるのが基本とされます。

また、同じ卜占の仲間としてタロットと比較されることもありますが、読み方の性質は異なります。タロットは絵柄からの連想やイメージの広がりを手がかりにするのに対し、易占いは陰陽という二進法的な記号の組み合わせと、卦辞・爻辞という定まった言葉(テキスト)から読み解く、より論理的・体系的な占術だと言われます。

初心者がつまずきやすいのは、六十四卦を単純に「吉の卦」「凶の卦」へ仕分けようとしてしまう点です。たとえば天地否(停滞を表す卦)は一見よくない卦に見えますが、「今は無理に動かず、力を蓄えて機を待つ時期」という有用な教えを示しています。吉凶は固定されたものではなく、その後の行動次第で変わっていく、と捉えるのが易の基本的な考え方です。

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よくある質問

易占いは何を占うのに向いていますか?
易は「いま、この件をどうすべきか」という具体的な問いへの指針を得る卜占です。進むべきか退くべきか、待つべきか動くべきかといった、決断や時機の判断に特に向いています。
筮竹がなくても易は占えますか?
はい。本格的には筮竹を使いますが、3枚のコインを6回投げる擲銭法やサイコロでも立卦できます。陰陽の爻を6つ得て卦を立てられればよいので、道具は簡略化できます。
本卦と之卦の違いは何ですか?
本卦は今の状況を表す卦、之卦は変化していく先の状況を表す卦です。変爻が陰陽反転して之卦になり、現在から未来への流れを読みます。

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※流派により解釈・立卦法は異なります。鑑定結果は娯楽を目的としたもので、専門的判断の代替にはなりません。