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六十四卦一覧|全64卦の名称・意味と読み方をやさしく解説

占術ラボ編集部|2026年8月1日(更新:2026年8月1日)

六十四卦(ろくじゅうしけ)とは、易占い(周易)で用いられる64種類の「卦(け)」の総称です。陰陽2種類の記号を3つ重ねてできる8種類の「八卦(はっか)」を、さらに上下2つ組み合わせることで、8×8=64通りの卦が生まれます。この記事では、六十四卦の全一覧表を軸に、それぞれの卦の名称・意味と、本卦・之卦・変爻といった読み方の基本までをまとめて解説します。

六十四卦とは

易占いの根本にあるのは、陰(- -)と陽(—)という2種類の「爻(こう)」です。この爻を3つ重ねると2の3乗=8通りの組み合わせができ、これが自然界の基本要素を象徴する「八卦」になります。さらに八卦を上下に2つ重ねると、2の6乗=64通りの組み合わせが生まれます。これが「六十四卦」で、それぞれの卦には固有の名前と、状況や教訓を示す卦辞(かじ)・爻辞(こうじ)が古典『易経』に定められているとされます。

六十四卦は、上に置かれる八卦を「上卦(じょうか)」、下に置かれる八卦を「下卦(げか)」と呼び、この上卦と下卦の組み合わせによって卦の名前が決まります。多くの場合「上卦の自然物+下卦の自然物+固有の一字」という順で名付けられ、たとえば上が天(乾)・下が地(坤)なら「天地否(てんちひ)」となります。なお、上卦と下卦が同じ八卦の組み合わせになる8つだけは「〇為〇」という特別な形で呼ばれます。

八卦の復習―六十四卦の土台になる8つの基本形

一覧表を読む前に、土台となる八卦を簡単に振り返っておきましょう。八卦はそれぞれ自然界の要素や家族関係を象徴するとされ、この対応関係が六十四卦の名前にもそのまま使われます。

八卦読み自然象徴するイメージ
けん剛健・創造・父
よろこび・うるおい・末娘
明るさ・知性・次女
しん動き・始動・長男
そん従順・浸透・長女
かん険しさ・深み・次男
ごんとどまる・静止・末子
こん受容・柔順・母

六十四卦の全一覧表―上卦・下卦の組み合わせ早見表

下の表は、六十四卦をすべて、上卦(縦軸)と下卦(横軸)の組み合わせで整理した早見表です。占って得た卦の上3本(上卦)と下3本(下卦)がわかれば、該当する行と列が交わるマスで、卦の名前・読み・ひとことの意味を確認できます。卦名は通行本『易経』で一般的に使われる呼び方に基づき、意味はあくまで卦全体のおおまかな方向性を示す要約です。

上卦\下卦乾(天)兌(沢)離(火)震(雷)巽(風)坎(水)艮(山)坤(地)
乾(天) 乾為天(けんいてん)天の気に満ち創造と剛健の極み 天沢履(てんたくり)危険を踏んでも礼を尽くす 天火同人(てんかどうじん)志を同じくする者と協力する 天雷无妄(てんらいむぼう)私心なく自然のままに動く 天風姤(てんぷうこう)思わぬ出会い、油断は禁物 天水訟(てんすいしょう)争いを慎み、和解を図る 天山遯(てんざんとん)退いて身を守る隠れ時 天地否(てんちひ)塞がり通じぬ停滞の時
兌(沢) 沢天夬(たくてんかい)決断して押し進む 兌為沢(だいたく)喜び和らぎ、人と交わる 沢火革(たくかかく)古きを改め、新たにする 沢雷随(たくらいずい)時に従い、人に従う 沢風大過(たくふうたいか)重みに耐えかねる非常時 沢水困(たくすいこん)困窮の中でも志を貫く 沢山咸(たくざんかん)感じ合い、心が通う 沢地萃(たくちすい)人が集まり、力を合わせる
離(火) 火天大有(かてんたいゆう)豊かさを持ち盛大に栄える 火沢睽(かたくけい)反目し合うが、小事は成る 離為火(りいか)光り輝き、明晰に照らす 火雷噬嗑(からいぜいごう)障害を噛み砕き道を通す 火風鼎(かふうてい)鼎のように人材を育てる 火水未済(かすいびせい)未完成、なお慎重に進む 火山旅(かざんりょ)旅先での慎み深い振る舞い 火地晋(かちしん)太陽が昇るように前進する
震(雷) 雷天大壮(らいてんたいそう)勢い盛んだが行き過ぎに注意 雷沢帰妹(らいたくきまい)分をわきまえて嫁ぐ 雷火豊(らいかほう)豊かで盛んな絶頂の時 震為雷(しんいらい)雷鳴に驚き、身を慎む 雷風恒(らいふうこう)変わらぬ道を長く続ける 雷水解(らいすいかい)困難が解け、緩む時 雷山小過(らいざんしょうか)少しの行き過ぎに注意する 雷地豫(らいちよ)喜び楽しみ、備えて動く
巽(風) 風天小畜(ふうてんしょうちく)力を蓄える、小さな抑え 風沢中孚(ふうたくちゅうふ)真心が内に満ちて通じる 風火家人(ふうかかじん)家庭を治め、和を築く 風雷益(ふうらいえき)上を損じて下を益す 巽為風(そんいふう)風のように従順に浸透する 風水渙(ふうすいかん)散り散りを、まとめ直す 風山漸(ふうざんぜん)順序を踏み、着実に進む 風地観(ふうちかん)観察し、自らを省みる
坎(水) 水天需(すいてんじゅ)機が熟すのを待つ 水沢節(すいたくせつ)節度をもって身を律する 水火既済(すいかきせい)完成のあと、油断を戒める 水雷屯(すいらいちゅん)産みの苦しみ、始まりの困難 水風井(すいふうせい)尽きぬ徳、井戸のように施す 坎為水(かんいすい)険難重なるも誠実に進む 水山蹇(すいざんけん)険しく進めぬ足止めの時 水地比(すいちひ)親しみ助け合う団結
艮(山) 山天大畜(さんてんたいちく)力を大きく蓄える 山沢損(さんたくそん)下を損じて上を益す 山火賁(さんかひ)飾り整え、内実を磨く 山雷頤(さんらいい)養い育てる、口を慎む 山風蠱(さんぷうこ)腐敗を正し、立て直す 山水蒙(さんすいもう)未熟さを啓く、学びの時 艮為山(ごんいざん)止まるべき時に止まる 山地剥(さんちはく)削り落とされる、衰えの時
坤(地) 地天泰(ちてんたい)天地和合、安泰の極み 地沢臨(ちたくりん)上から下へ、勢い伸びる 地火明夷(ちかめいい)光が傷つく、耐え忍ぶ時 地雷復(ちらいふく)一陽来復、再び始まる 地風升(ちふうしょう)着実に上へ昇っていく 地水師(ちすいし)統率と規律で事にあたる 地山謙(ちざんけん)謙虚であれば道は開ける 坤為地(こんいち)大地のように受け入れ育む

代表的な卦の解説

六十四卦のなかから、名前を見る機会が多い代表的な8卦をやや詳しく紹介します。

乾為天(けんいてん)

上下ともに乾(天)が重なる、六十四卦の最初に位置する卦です。陽の気に満ちた創造と剛健の象徴とされ、力強く物事を切り開いていく段階を示します。ただし勢いのあるときほど驕らず、着実に歩を進めることが大切だと説かれます。

坤為地(こんいち)

上下ともに坤(地)が重なる卦で、乾為天と対をなします。大地のようにあらゆるものを受け入れ育む「受容」と「柔順」の徳を象徴するとされ、無理に前へ出るより、周囲を支え従うことで物事が実る時期とされます。

水雷屯(すいらいちゅん)

上に坎(水・険しさ)、下に震(雷・動き)を配した卦です。物事が生まれ出ようとする「産みの苦しみ」を表すとされ、困難は多いものの、そこで踏みとどまり基礎を固めることが後の発展につながると説かれます。

火天大有(かてんたいゆう)

上に離(火・太陽)、下に乾(天)を配した卦で、太陽が天高く輝くさまから、大いなる富や成功を手にする豊かさの象徴とされます。ただし恵まれた状況ほど謙虚さを保つことが、長続きの鍵になるとされます。

地天泰(ちてんたい)

上に坤(地)、下に乾(天)を配した卦です。天の気が上昇し地の気が下降して両者が交わることから、天地が和合する「安泰」の極みを表すとされ、六十四卦のなかでも特に好調な時期を示す卦とされます。

天地否(てんちひ)

地天泰とは逆に、上に乾(天)、下に坤(地)を配した卦です。天と地の気がすれ違って交わらないことから、物事が塞がり通じにくい停滞の時期を表すとされます。無理に動かず、力を蓄えて機を待つ姿勢が説かれます。

水火既済(すいかきせい)

上に坎(水)、下に離(火)を配し、六十四卦のなかで唯一すべての爻が正しい位置に収まる「完成」の卦とされます。物事が一応の成就を迎えた状態を示しますが、完成した直後こそ油断しやすいとの戒めも込められています。

火水未済(かすいびせい)

水火既済とは逆に上が離(火)、下が坎(水)となる、六十四卦の最後を飾る卦です。物事がまだ完成していない「未完成」の状態を表すとされ、だからこそ慎重に、最後まで気を抜かず進む大切さを説くと言われます。

六十四卦の読み方の基本―本卦・変爻・之卦

易占いで筮竹やコインを使って卦を立てると、6本の爻(陰か陽)が下から上へ積み上がり、上下3本ずつが上卦・下卦という2つの八卦を形づくります。占って最初に得られるこの卦を本卦(ほんか)と呼び、今の状況を表すとされます。本卦の上卦・下卦がわかれば、上の一覧表の該当する行と列を突き合わせるだけで、卦の名前とひとことの意味を確認できます。

立卦の過程で「変爻(へんこう)」と呼ばれる特殊な爻が出た場合、その爻の陰陽は反転します。変爻によって上卦・下卦の組み合わせが変わった新しい卦を之卦(しか)と呼び、本卦から之卦への変化が、現在から未来への流れを示すとされます。之卦についても、変化後の上卦・下卦であらためて一覧表を確認すれば、名前と意味がわかります。

一覧表の「ひとことの意味」は、あくまで卦全体のおおまかな方向性を示す要約です。実占では、各卦に付された卦辞(かじ)と、6本それぞれの爻辞(こうじ)、とくに変爻の爻辞まで確認して、はじめて具体的な指針が見えてくるとされます。本卦・之卦・変爻の考え方や、立卦の具体的な流れをより詳しく知りたい場合は、下の「周易とは」の記事もあわせてご覧ください。

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六十四卦それぞれの卦辞・爻辞や、本卦・之卦・変爻の考え方、筮竹やコインを使った立卦の具体的な流れは「周易とは」の記事で詳しく解説しています。生年月日から自分の本質を知りたい方は、無料占いもあわせてどうぞ。

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よくある質問

六十四卦はどうやって覚えればいいですか?
六十四卦をすべて丸暗記する必要はありません。まずは八卦の自然対応(乾=天、坤=地など)を覚え、上卦・下卦の組み合わせから卦の名前を導けるようにするのがおすすめです。象徴的な意味は、一覧表を都度確認しながら少しずつ馴染ませていけば十分です。
一覧表の「ひとことの意味」だけで占いの答えが出ますか?
一覧表の意味は、卦全体のおおまかな方向性を示す要約です。実際の易占いでは、本卦・之卦・変爻それぞれの卦辞・爻辞まで確認し、立てた問いの内容と照らし合わせて読み解くのが基本とされます。
六十四卦の並び順には意味がありますか?
本記事で扱った並び順は、通行本の『易経』で広く用いられている並び方で、乾為天から始まり火水未済で終わります。注釈書のひとつ『序卦伝』では、この並び順自体にも物事が生成し発展していくストーリーが込められているとされています。

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※本記事は占術の一般的な解説であり、流派や参照する古典によって卦名の読み方や解釈が異なる場合があります。鑑定結果は娯楽を目的としたもので、医療・法律・投資などの専門判断の代替にはなりません。